« 0304 古屋根解体 | メイン | 0601 軒付け »

0509 下地拵え

大工さんによる土台や柱の補修が済んだので、赤井家住宅に戻って来ました。
足場を組み直したら、下地の補修にかかります。
P5043852.jpg
赤井家の小屋組は美山でよく見られるウダツ(棟束)が無く、合掌材だけで支えられています。

さらに、合掌材の根本も美山のような二重梁の上ではなくて、桁に直接載っています。
P5043847.jpg
構造が合理化されて部材が整理されたおかげで、屋根裏に生まれた大空間は、毎年刈り貯めた茅を蓄えたりするのに重宝されて来たことでしょう。

丸太と竹を縄だけで結わえて組み上げられた茅葺き屋根の下地は、とてもしなやかで丈夫です。
しなやかさを保つために、葺き替えの際には傷んだ竹や丸太は交換して、縄もかけかえます。
P5093862.jpg
何百、場合によっては何千もある結び目を掛けかえるのは大変ですが、古民家族が応援に来てくれました。

茅葺き古民家の再生に取り組む彼等は、ワラ縄の扱いにもすっかり慣れて、男結びも習得しつつあります。
P5093884.jpg

おかげさまで、下地括りはずいぶん捗りました。
P5123920.jpg
ありがとうございました!

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kayabuki-ya.net/notebook2/mt-tb.cgi/53

コメントを投稿

About

2009年06月01日 20:50に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「0304 古屋根解体」です。

次の投稿は「0601 軒付け」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.38