0912 古屋根の解体

9月に入った途端に夏は終わってしまったようです。
霧雨がやや肌寒く感じるなか、葺き換える屋根をめくり始めました。

この程度の雨ならば、ホコリが立たなくて結構ですけれどね。

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屋根を解体しながら再利用できる古茅は選別して、長さ毎に束ねておきます。
茅を束ねるために藁を穂先同士で結んだ「サンバイコウ」(相変わらず名前の由来は判りません)を、お施主さんが用意してくれていました。

昼から雨がやや強くなって来たために屋根めくりは中止して、棟飾りの「ウマノリ」(千木)を降ろしました。
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通常の美山の棟収めだと、棟養生の杉皮を押さえている「カラミ」(横木)はウマノリで挟んでいるだけなので、ウマノリを降ろすと必然的に杉皮までめくってビニールシートで養生する必要があるのですが、こちらの家では針金で縫い止めてあったので、とりあえずそのままにしておきました。
前回、約25年前の葺き替えは滋賀県の屋根屋さんがされたそうで、屋根のかたちは同じでもやはりやり方は微妙に違います。

その後、南側の足場も組みました。
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こちら側は葺き換えるのは上半分だけで下半分は差し茅とするために、足場に置く材料も少なくて済むのでやや小さめの足場です。