1215 続・軒付け

冬の雑木林と言えば、落ち葉を踏んで歩く楽しさ。
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美山に住むようになってから忘れていましたよ。
日本海側では落ち葉は常に湿っていて、踏んでもかさかさと鳴ってはくれませんから。

先に軒を付けた表側はそろそろ葺き上がりの工程に入りました。
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土手のようだった裏側にも軒が付きつつあります。
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軒を解体する際に、四隅に「つくりかや」が取り付けられているのを見付けました。
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関東の職人さんはあまりされないと思うのですが、前回の葺き替えも西国から来られた方がされたのでしょうか。

こちらは拙作のつくりかやを取り付けた新しい軒です。古いものとはかたちが少し異なります。
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僕の目から見ると取り外したつくりかやは、軒を付けて葺き上がって行くにあたって、どうにも使いずらそうなのですが、これを取り付けた職人さんにとっては、そのキャリアの中で磨かれたベストのかたちだったはずです。
どのように屋根を収めていたのか、ぜひお話を聞いてみたかったものです。

今年は東京でも冬型の気候配置が安定してくれず、12月なのに季節の変わり目のような天候不順な毎日が続いています。
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それに加えて、宿舎がノロウィルスの洗礼を受けてしまいました。こういうとき共同生活は脆いです。
今は回復しつつありますが、ここ何日かはなかなか前線に人数が揃えられませんでした。

皆さんも、時節柄うがい手洗い励行して下さい。

4 thoughts on “1215 続・軒付け

  1. ichide 投稿作成者

    大いなる流れの中のような、
    きれいな画像、素直な仕事ですね、
    バタバタした気持が癒される。

  2. shiozawa 投稿作成者

    ichide さん、コメントありがとうございます。

    解体に際して、前回葺いた職人さんの個性に触れるのは、見知らぬ先輩を身近に感じる時です。
    同時にその人達の屋根に対する想いの多くを、受け継ぐことが出来ないままであることを歯痒く感じます。

  3. あや 投稿作成者

    12月とは思えない風景ですね〜今年はこちらも、まだ赤や黄色の葉がチラホラ見えますよ。明日は雪らしいけれど・・・職人さんにとっては暖かいほうが仕事に出やすいでしょうね〜なのにノロウイルスとは困ったものです。私もこの間の風邪はノロウイルスだったみたい。ほんとに動くことが出来ませんでした。お気をつけて・・・

  4. shiozawa 投稿作成者

    あや さん、コメントありがとうございます。

    今年はいつまでも暖かくて、師走という気分にあまりなりませんね(それでつい油断してしまいます)。

    ウィルス性だと激しい出方をしますね。現場では日替わりでばたばた倒れましたが、人によって症状が様々で驚きました。

    お互い時節柄健康には気を付けましょう。

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