0211 軒付け

今朝の美山はうっすら雪化粧。
雪が積もっても霜が降りても、くるまの窓ガラスは未だ凍ることも無く、この冬は霜取りスティックの出番が一度もありません。
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やはり美山も暖かなようです。
とはいえ、ここのところ毎日5℃ずつ最高気温が下がるという非常識な天候で、せっかく香港帰りは無事乗り切ったのに、何だか風邪っぽくなってしまいました。

解体前の屋根はヨシで葺いてありましたが、元請けさんがススキをたくさん用意されていたので、ススキも混ぜて葺くことになりました。
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稲ワラの代わりにふたつに切ったススキの穂先の方を使って軒付けを始めます。

さらに選り分けた古茅のヨシを並べ、軒の水切りの一番強度がほしいところは新しいヨシを使います。
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軒裏はまともに葺いた屋根であれば雨水のかからないところですから、耐久性に劣る柔らかいススキの穂先や古茅のような材料を使っても問題はありません。

軒の裏側が出来ました。
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構造的に華奢な茶室や門は、重量のバランスを取るために全ての面の屋根を同時に葺いて行きます。