0514 (S邸)屋根めくり

美山町の大野地区にある、S邸の葺き替え現場にやってきました。
ナカノさんの「美山茅葺き株式会社(旧きたむら茅葺き屋根工事)」の現場です。
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既に足場が組んでありましたので、今回葺き替える面の古屋根をめくります。

屋根下地のレン(垂木)に使われている丸太は、時代を下るにしたがって雑木(クリ、ナラなど)、アカマツ、スギと変遷して行きます。下地が平らでなければ、上に葺く屋根を平らにするのも難しいのですが、曲がりの大きい雑木で組まれた古い屋根では、平らな下地は望むべくもありません。
まあ、この程度の凹凸ならなんとかするのが職人技ということですね。
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屋根裏にはお施主さんが刈り貯めて来られた茅が保管されていますので、屋根をめくったところでまずそれを搬出します。

外に出してみると結構な量になります。
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積んであった茅が無くなったところで、数十年ぶりに天井裏の掃除もしておきます。
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昔の民家の天井板は荒板を並べてあるだけなので、板と板の隙間にホコリが詰まっているくらいの方がちょうど良いという人もいますけれど。まあ、ほどほどに。