仕事の合間を縫って少しずつ葺き進めていた砂木の家、ようやく窓枠周りの複雑な所も含めて、全ての軒が固まりました。
さあ、これからペースが上がるというところなのですが、ここでひとまず時間切れとなってしまいました。
来週から神戸で大きな現場が始まるので、雪の季節を迎える美山を後にして、春までこちらはお休みです。
屋根に養生を念入りに施し、雪が積もって足場が壊れないように茅も全て下ろします。
下ろした茅は、先日刈った茅と合わせて軒周りにぐるりと立てかけておきます。
刈った茅を乾かすと同時に、壁の無い砂木の家に風が吹き込むのを防ぐためです。いわゆる「雪囲い」ですね。
家の中から見るとこんな感じ。風を防ぐ上に断熱性の高い茅束に囲われて、とても暖かくなります。
ただ、とても暗くもなりますが。
1束1束、きっちりとくくってとめてありますが、これは、手作業ですか?それとも、くくって堅くしばる機械のようなものがあるのですか?
くくるだけでも大変そうだな〜と素朴に思いました。
でも、こうやって並ぶと、きれいですね。そして暖かいのですね。
とまとん さん、コメントありがとうございました。
全て手作業の茅刈りは、仰るとおり実は刈るよりも束ねる方に手間がかかります。
しかし、この束ね方次第で、せっかく良いススキも悪い茅になってしまったり、ちょっと曲がったススキも、良い茅になったりします。
写真の束はヨシですが同じことで、茅刈りは「草刈り」ではなく、「茅をつくる」ことを目的にしなければなりません。
草を刈る時にひと手間かけて、「草の束」ではなく「茅」を作るコツにこそ、茅葺きという文化の本質が含まれているようにも思います。
shiozawaさんの仕事は、
いつも行き届いていますね。
写真からも伝わります。
お家は来年の楽しみに。。。
花がたみ さん、コメントありがとうございます。
この秋は予想外にばたばたしてしまって、予告していた見学会も開催できずに申し訳ありませんでした。
春になったらあらためて仕切り直して行きたいと思いますので、よろしくお願いします。