071118 時雨れて後、虹

今朝は久し振りに雨の音で目が覚めました。
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これからの長く暗い季節の到来を知らせる冷たい雨ですが、盛りを迎えた紅葉の鮮やかさが気持ちを救ってくれます。

雨の日はもちろん、屋根は触れません。
11月は竹材の切り旬で、この季節に切った竹には虫が入ることがありません。集落の入り口にある竹薮に、竹伐りに行きました。
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かつては稲藁とともに生活道具の多くを賄っていた竹材ですが、最近では使われることが少なくなったばかりに、各地で増え過ぎて問題視されてしまっています。
茅葺きには大量の竹が必要ですから、地主さんにことわって刈り続けて行くことで、この竹薮もきれいな竹林に育てて行きたいと思っています。

時雨れている中で竹を伐るのは、なかなかに堪える仕事ではありましたが、夕方に雨が上がるとちょうど砂木の谷を跨ぐように、見事な虹がかかるのを見ることができました。
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これほど近くで、はっきりした虹を見るのは始めてだったかも知れません。

4 thoughts on “071118 時雨れて後、虹

  1. とまとん 投稿作成者

    すばらしい虹ですね〜虹を見つけ、見上げたときの屋根屋さんのお幸せそうな顔が目に浮かびます。(表紙の写真の右端にちらっと写っているかたは屋根屋さんですか?)

    不思議なことに、虹の思い出は、深く心に刻まれるのでしょうか・・今までに三度しか大きな虹を観たことがないのですが、どの虹の風景もはっきりと覚えています。

    そうなんですか〜今ごろの竹は、虫が入らないのですか〜竹というと、わたしは楽器を思い出します。
    竹の細い棒で、太くて長い竹をたたいたことがあるのですが、節の場所によって、ぜんぶ音が違うんですよね〜竹の口琴・・竹の鈴・・竹のマリンバ・・竹ってすぐれものですね。

    雨で茅葺ができないときも、違う仕事が絶え間なくあるのですね。

  2. shiozawa 投稿作成者

    とまとん さん、コメントありがとうございます。

    屋根屋は雨の日は基本休みですが・・・雪の季節を前にして慌ただしい時期ですので。

    それにしてもこの日の虹は、大きさよりも近さに驚かされました。本当に集落の入り口にゲートのように架かっていて、思わず目の前にある虹の根本に行きそうになりました。もちろん、近づけば逃げますけれども。

    竹の口琴って金属製のものに比べて、鳴らすのが難しくありませんか?
    因にmixiのトップ写真にちらりと写っているのは自分です。マイミクのカメラマンさんが撮って下さった写真を使わせて頂きました。

  3. とまとん 投稿作成者

    ご無沙汰してごめんなさい。
    わたしは両方もっているのですが、竹の口琴(わたしのはタイ製です)は、金属製よりも簡単なんですよ〜しなって音をだしやすいです。金属製は、わたしはまだまだ修行が足りません。

    他に、マレーシアのおみやげにいただいた竹の楽器で、インドのゴビチャンドを元に作られた「不思議の一弦琴」と、太い竹の筒の先に、半円のやしの実がついていて、ヤギの皮がはられているたいこ、それに、インドネシアのスリンとよばれる竹笛を、おはなしライブでよく使います。竹の楽器は温かい音色がでるので好きです。

  4. shiozawa 投稿作成者

    とまとん さん、こちらこそ更新の遅いブログですみません。

    色々あるんですね。
    茅葺きの現場にも、若い子たちが皆音楽好きなので、変わった楽器を持ち込んでは鳴らしていています。
    僕は材に関わらず口琴も上手く鳴らせませんが、音があるだけで楽しいです。

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