2007年09月21日

●0921 刈込み/差し茅

風破板の下まで葺きつめたら、上から順に仕上げのハサミをかけて、足場の丸太を外しながら下りてきます。
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棟を触ることなく、小間だけを楽に葺き替えることができるのは、破風板のある入母屋型の屋根ならではです。

軒まで下りてきたら、軒裏もきれいに刈り揃えます。
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足場を解体し、掃除をして完成です。

数年前に葺き換えた北側の屋根の、部分的に傷んでいた場所を差し茅で直しておきます。
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日当りの悪い北側などの傷みやすい場所は、まめな補修を怠らないようにするのが、長持ちさせるコツだと思います。

用事があって、先に竣工させたお隣の現場にお邪魔してきました。
と、屋根の表面がぼんやりと緑色になっているのがおわかりでしょうか?
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茅として用いたススキのタネが一斉に芽吹いています。
葺いたばかりなのに、このまま雑草が茂るのではと心配される方もいますが、タネは暗く乾燥した屋根裏で何年も過してきて、突然日光と水を与えられたので条件反射的に芽を出しただけです。まだ茅が風化していない新しい屋根の上には土がありませんから、タネの持っている芽吹くための栄養を使い切ったら、枯れてしまいます。