0208 葺き上げ

投稿日: カテゴリー: 茅葺き現場日誌@藍那Cハウス棟

既に難しい軒の部分は済ませてありますから、どんどん葺いていきます。
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並べた茅を屋根に固定する押さえ竹を締めつける時には、なるべくたくさんの人数が並んで呼吸を合わせて踏みしめます。
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ひとりで締めると押さえ竹や、それを縫い止めている針金に負担がかかって折れたり切れたりするし、もちろん並んで締めた方が良く締まるからです。

あいな亭に集まったメンバーほぼ全員がこちらへスライドして来てくれているので、葺き上げはぐんぐん進みます。
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0205 Welcome back

投稿日: カテゴリー: 茅葺き現場日誌@藍那Cハウス棟

さて、「あいな亭」は竣工しましたが、藍那での屋根葺きはまだ終わっていはいません。
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ストロウベイルハウスの屋根がまだ途中だったのを忘れてはいませんよね?

暫く放っておかれた屋根を手直しして破風板を取り付け、のべ茅を入れて葺き上げ再開に備えます。
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こちらはすっかり足場が解体されて全景が現れたあいな亭。
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神戸市内でも有数の規模の大きな茅葺き民家だったこの家。解体される前にも何度も通いましたが、こうして見ると随分と雰囲気が変わりました。
屋根はオリジナルに忠実に葺いたつもりでしたが・・・建物は建っている場所にも、長い時間や人々の想いの込められた必然がありますから、古材を用いても移築すればその歴史を引き継ぐことは難しいのかもしれません。
もちろん解体されてしまうことを思えば、ここ藍那の里山公園で新たな歴史を刻みはじめたことは、とても喜ばしいことですけれども。

0202 続々・刈込み

投稿日: カテゴリー: 茅葺き現場日誌@藍那あいな亭

軒裏が落ちたら最後に軒先を刈込み仕上げると、軒端が決まって完成です。
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毎日繰り返して来た掃除もいよいよ最後の仕上げ。仕上がった軒端を傷めないように、シコロ屋根の瓦も傷めないように、しかし念を入れてきれいに。
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藍那の現場のために集まってくれた手伝いチームの皆さん、一つの屋根をついに仕上げるまでになりました。

職人も手伝いもこの屋根のために集まった全ての人が、それぞれ自分の仕事をやり遂げてついに大きな屋根が竣工しました。
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0128 刈込み(雪模様?)

投稿日: カテゴリー: 茅葺き現場日誌@藍那あいな亭

軒を付けてから下から順番に葺いて来て、棟を積んだら屋根は葺き上がりました。
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今度は上から順番にハサミで刈込み仕上げをしていきます。

ところが、素屋根がかかっていたはずなのに茅屋根に雪が積もっています。
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棟が収まり雨漏りの心配が無くなったので、早速鳶さんが素屋根の解体を始めているのですが、折悪しくこの冬最初の本格的な雪模様となりました。

雪降りの中での刈込みは、微妙な凹凸が判りにくく手間がかかります。
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