カル(3)の収穫をマル(2)で確認

投稿日: カテゴリー: 茅葺き体験会「カヤマル」

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あいな里山公園内で行ったカヤカル(3)。その時の収穫量を、マル(2)の最中に確かめたところ、35〆でした。
「〆(シメ)」とは、茅を扱う単位で、1.5mの縄でひとくくりの大きさ。地方によって呼び名もサイズも色々あるようですが、スタンダードと言えるのがこの「〆」と言ってよいでしょうか。 もっとも「〆」という字をあてるかどうかは、定かではありません。mo@

0206 ケラバを積む

投稿日: カテゴリー: 茅葺き現場日誌@藍那交流民家

入母屋屋根の、ハフ(煙出し)のまわりをケラバといいます。
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屋根は棟に近くなるにつれて小さくなるのに、真ん中を並べている職人の人数はかわりませんから、両角を担当している人はペースを合わせるために次第に忙しくなります。そのうえをケラバ積みには手間がかかるので、このところ写真を撮るヒマもありませんでした。すみません。
sh@

0205 未だ茅干し

投稿日: カテゴリー: 茅葺き現場日誌@藍那交流民家

ところで、カヤマルの際に参加者の皆さんにも手伝って頂いた、阿蘇から来た茅の乾燥作業。実はまだ続いています。
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今年は初雪が重く、降る時期も早かった上に、そのまま根雪になってしまったので、茅刈りの出来なかった地域がたくさんあったようです。
日本最大の茅産地である、御殿場の富士山麓は太平洋側なので、逆に雪が少なかったようですから、来年度にいきなり茅飢饉に陥るということはなさそうですが、茅場は毎年の手入れが欠かせないものなので、影響が来年だけで済めば良いのですが・・・
sh@

0202 庭木のせい?

投稿日: カテゴリー: 茅葺き現場日誌@藍那交流民家

今日は午後から冷たい北西風が吹き出しました。しばらく暖かな日が続いていたので堪えます。
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せっかく風除けのネットを足場に張ってもらいましたが、屋根のすぐそばに植えられた木の枝を避けるために、大きな窓が開いているので相変わらず寒い現場です。

なんだか愚痴ばかり書き込んでいますが、茅葺き屋根を長持ちさせるためには、庭木に対しては神経質すぎるくらいでちょうど良いと思います。木の陰になる場所が傷みやすいのはもちろんですが、北側の枝から落ちる雨垂れも屋根にとっては致命的です。もちろん、枝が屋根に触れてしまうのは問題外。近くに枝を張った木があるだけでも、蒸散作用によって屋根を傷めることがあります。

とは言っても実際の仕事場では、屋根のためにせっかく枝振りの良い庭木を剪定してくれとは言えませんし、茶室などの場合は先に庭ありきですから、苦労させられます。美山町ではどの家も正面にアカマツを一本植えるのですが、「松の梢が棟を越すと縁起が悪い」と言われています。屋根に影を落とさないように、こまめに剪定しなさいという戒めでしょうか。
sh@