0108 カヤカル2

投稿日: カテゴリー: 茅刈り茅葺き体験会「カヤマル」茅葺き現場日誌@藍那交流民家

須磨ニュータウンでの恒例の茅刈り、今回は里山公園の茅葺き交流民家建設をめぐる、茅葺き現場体験会の一環として行われましたが、天候にも恵まれ参加者と関係者の皆さんのおかげで、無事終了いたしました。
ありがとうございました。予想以上に良い茅が集まりうれしい驚きでした。

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sh@

0122 カヤカル3

投稿日: カテゴリー: 茅刈り茅葺き体験会「カヤマル」茅葺き現場日誌@藍那交流民家

カヤマル'06における茅刈りの最後に、あいな里山公園の中でも茅刈りを行いました。
茅刈りによって生まれる草原は、里山の生態系にとっても不可欠の要素です。里山公園に建てられる茅葺き民家が、民家の剥製の展示となってしまわず、文化としての茅葺きの継承、発展の場となるように、公園内にも良い茅場を育てていきましょう。

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皆さん、おつかれさまでした。
いつか、刈りとった後には茅場に火入れができるようになると、尚良いですね。
sh@

060223 里山の庭師

投稿日: カテゴリー: 屋根からの眺め茅刈り里山

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交流民家の屋根がようやく竣工にこぎ着けたので、あいな里山公園内にある茅倉庫周辺の茅刈りを行いました。ここは、茅葺屋が市民事業として「あいな茅システムズ」を展開している拠点であり、茅葺きのバックグラウンドソフトである茅刈りを中心とした、里山の維持管理に取り組んでいます。

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茅場の中にあったカヤネズミの古巣。茅場を代表する野生動物で、親指くらいしかないとても小さな野ネズミです。

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こちらは、ウグイスの古巣。茅場の脇に生えている、シノダケの葉を編んでつくられています。

かような生き物達に、生活の場を提供してきた里山の多様で豊かな自然環境は、人が生産活動の場として活用することで産まれ維持されてきました。里山は使ってこそナンボ。保護という言葉は似合いません。もちろん、使い方を間違えるようでは困りますけれども・・・
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茅刈りを済ませて、日の光が当たるようになった茅倉庫のまわりは、まもなく春の野花に飾られるでしょう。林の縁の落ち葉かきをしたところには、早速モズがやってきてエサを探していました。
人の営みの蓄積が風景をかたちづくる。正しい営みを重ねていくことでしか、美しい里山を取り戻すことはできません。
sh@

060321 なごり茅刈り

投稿日: カテゴリー: 屋根からの眺め茅刈り里山

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この場所は近いうちに造成されるそうなので、茅場を育てるというモチベーションにはつながらないのですが、過去何年か続けて茅刈りが行われていて、とても良い茅が生えているのがもったいないので、刈り取らせてもらいました。
この時期になると、ススキは葉もハカマもすっかり落として、棹だけになっています。この方が茅葺きの材料としては葺きやすい上に丈夫で適していますから、無雪地の茅刈りは春先にするのが良いように思います。

茅刈りに続いて茅倉庫まわりを片付けて、作業のあとはお弁当広げて。
うららかな春の日差しに恵まれて、絶好のピクニック日和でした。
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あたりまえのように演奏会が始まるし。
sh@

070114 茅刈り体験会

投稿日: 4件のコメントカテゴリー: 茅刈り

藍那里山公園では里山を構成する自然環境のひとつとして、茅場(カヤバ=ススキ野原)の維持再生に取り組んでいます。
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公園内の茅葺き民家の屋根は、公園内の茅場で毎年刈り貯めた茅で葺き換えることを計画しています。

茅刈りを、広く来園者の皆さんにも参加を呼びかけて行うことで、茅葺きという文化に気軽に参加する機会を提供していければと思っています。
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今回は公園事務所が近隣の小学校を中心に募った募集に応じられた、小学生とその父兄への茅刈りを指導するように依頼されたので、武相荘の現場から丁稚サガラを連れて神戸の里山公園へと駆けつけて来ました。

何年も前に耕作放棄されて薮が茂るに任されていた休耕田も、毎年の茅刈りを欠かさず続けることで美しいススキ野原となりました。
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かつては農業をするための肥料や飼料として草刈りは欠かせなかったので、里山にはこのような茅場が必ずありました。

そこはスズムシやマツムシといった、澄んだ鳴き声で私達を楽しませてくれる虫達の棲み家でもあり、シカやイノシシの採餌場でもあり、万葉の昔から日本人に愛されて来た秋の七草も、全て茅場に生える草花なのです。
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茅葺きのために茅を刈り集めることは、貴重な動植物の暮らす生態系である茅場を守ることにもなるのです。

注意するべきことをきちんと伝えておけば、小学生が集めた茅束も立派に屋根葺きの材料に使えます。
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そして、冬晴れの日に茅場に入って鎌を使ったこと、カヤネズミの小さな巣をみつけたこと、茅葺き民家の縁側の日だまりで昼食のカレーを食べたこと、そのような思い出を持つ子供たちが、茅葺きを文化として受け継ぐ社会を培って行ってくれることでしょう。

集めた茅束は冬のあいだ乾燥させるために、交流民家の前に「ニウ」に仕立てておきます。
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晴天に恵まれて子供たちも大人も楽しんでもらえたようで、夜行バスを使った0泊3日の強行日程で駆けつけた甲斐がありました。

茅葺屋主催の茅刈り(カヤマル'07)は1月18日に神戸で開催に向けて調整中です。
開催要項その他は正式に決まり次第お知らせします。
参考までに昨年のカヤカル'06@神戸の様子です。
ぜひご参加ください(まだ募集要項も示さず申し訳ありませんが・・)