0212 カヤマル3

投稿日: カテゴリー: 茅葺き体験会「カヤマル」茅葺き現場日誌@藍那交流民家

朝はいきなり雪に見舞われてどうなることかと思いましたが、「カヤマルの日は晴れる」というジンクスは崩れず。
マル3も事故も無く無事終了いたしました。

0212カヤマル3.jpg
これで、カヤマル’06のイベントは全て終了しましたが、茅葺き交流館と来園者の皆さんとの長いお付き合いは始まったばかりです。茅葺屋としても、今後も引き続いて茅葺きの背後に広がる豊かな文化を、共に体験し再興していくための企画を準備し続けます。末永くおつきあいの程を。
sh@

0213 お客さま

投稿日: 3件のコメントカテゴリー: 茅葺き現場日誌@藍那交流民家

刈込み仕上げはカヤマル後も順調に進んでいます。
0213刈込み.jpg

仕上げの段階で平面を出すためにたくさん刈り取る事になると、大切な茅材の根元の、一番固くて丈夫な部分を捨ててしまう事になりますから、屋根は葺く段階で平らになるように叩いて揃えてあります。それでも部分的に膨らんだりへこんだりしている箇所はできてしまいますので、刈る前に膨らんだところは叩き、へこんだところは引っ張りだして、なるべく刈り取る量が少なくなるように調整します。
0213引っ張る.jpg

ところで、今日は現場にゲストがありました。藍那小学校の生徒の皆さんが見学に来られて、茅葺屋スタッフのアベさんと公園事務所のマエダさんの案内で、茅と茅葺き民家のことを勉強していかれました。
団体での見学は随時受付中だそうです。個人でも火曜日の14:00〜見学できるそうです。詳しくは明石海峡公園事務所のHPを参照して下さい。
sh@
0213見学会.jpg

0215 刈込み

投稿日: カテゴリー: 茅葺き現場日誌@藍那交流民家

0215a刈込み2.jpg
屋根の刈込み仕上げを「散髪する」と言います。もちろん、茅が伸びてくる訳ではありませんが。
今日はえらく暖かでしたね。散髪していても眠くて仕方ありませんでした。お客の耳を落とす心配はありませんけれど。

屋根面は完全な平面ではなく、「むくり」をつけてわずかに膨らまします。
0215a刈込み.jpg
見た目の安定感を得るためと、耐久性を増すために必要なのですが、大工さんのように三角関数を使ってむくりを計算することは出来ませんので、目で確認するしかありません。
軒先から透かしてみたり、横から見たり、離れて見たり。何度も確かめながら仕上げていきます。
sh@

0216 軒刈り

投稿日: カテゴリー: 茅葺き現場日誌@藍那交流民家

上から順番に足場丸太を外しては、刈り込んで仕上げてきました。
最後の丸太を外したら、先に軒裏の面を仕上げます。軒のラインに水糸を張ってきちんと水平が出るようにします。

0216軒刈り1.jpg
ハサミの重さを腕で支えて刈るので結構大変です。
軒先の角度を大きくすれば(つまり軒先から斜め下に向かって刈れば)刈るのは楽になりますが、軒端で雨水が切れずに軒裏に回りやすくなるので、軒裏が地面と水平になるくらい軒先は薄くします。
かといって、本当に水平にしてしまうと軒先の強度に問題が生じてきます。屋根表面のように引っ張り出すことは殆ど出来ないので、刈りすぎたらやり直しのきかない一発勝負となります。

0216軒刈り2.jpg
いかんせん、肉体的負担の大きな工程なので、各自色々とやりやすい姿勢を工夫しております。
sh@