0219 掃除

投稿日: カテゴリー: 茅葺き現場日誌@藍那交流民家

草の束である茅は、動かしただけでもぱらぱらと茅くずが落ちてしまいます。茅葺きというのはやたらとゴモクの出る工事です。もちろん、そのゴモクはゴミではなく資源であるのが、あるべき姿です。

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とにかく、毎日掃除していてもゴモクだらけの現場を、引き渡しの前にあらためて清掃。
屋根屋(職人)が葺いているときに、掃除をしたり茅を運んでもらったり、茅を縫い止めるときの針受けをしてもらったりする人を、「手伝い(テッタイ)さん」と呼んでいます。誰でも出来そうな作業に見えますが、実際には工程を読んで材料の配分をしたり、資材の搬入出の手配をしたり、肉体的な負担だけではなく経験とセンスが必要とされる仕事です。
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0225 ゴモク、土に還る

投稿日: カテゴリー: 茅葺き現場日誌@藍那交流民家

茅葺き屋根を葺き替えるときの大量の古茅くず=ゴモクは、優秀な肥料としてかつての伝統的な農業生産には欠かせないものでした。
交流民家は新築なので古茅は出ませんが、屋根を葺くだけでもトラック何台分もの茅くずが発生しています。もちろん、これも有機栽培をしている人にとっては、肥料原料や天然のマルチとなる宝の山です。

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バイトのサガラくんが自分の畑に入れるためにゴモクを持って帰りました。

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ゴモクが建築廃材として扱われることなく、資源として土に還ることでカヤマルのマル(環、円、輪)は完結します。

ちなみに交流民家のゴモクは、欲しい方なら誰でも取りに来てもらえるのですが、事前の告知が行き届かなかったこともあって、まだたくさん残っています。
配布時間の延長など条件も緩和される方向なので、興味のある方は明石海峡公園のHPで確認してみて下さい。
sh@