2006年04月01日

●0401 差し茅

茅葺き屋根に降った雨は、茅材の表面張力と重力とのバランスにより、中に染み込むこと無く屋根の表面を流れていきます。従って、茅は雨に濡れる外側から風化していきますが、中は傷むことはありません。
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ちょっと一本引っ張りだしてみれば、良くわかります。
変色しているのは外側の数センチだけです。

差し茅というのは簡単に言うと、表面が風化した屋根の痩せた分だけ茅を引っ張りだして、傷んだ茅の先端部分を取り除き、引っ張りだして押さえの竹が緩んだ分だけ新たに茅を差し込む。というものです。(他のやり方もあります。あくまでも今回の場合)

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実際には茅葺き屋根は、かたちや長さが様々な茅を上手く使いこなすために、一様には葺かれていませんし、その様子は外観からではよく解りません。
引っ張ってみた手応えや感触で判断して、短くなったりしていて使えない茅は取り除き、差した茅が緩んで抜けたり、詰めすぎて茅の勾配がおかしくなったりしないように調整しながら、屋根全体を均一に新しくしていくのは、それなりに気を遣う作業です。

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