0125 カヤカル収穫使い初め

投稿日: 1件のコメントカテゴリー: 茅葺き現場日誌@藍那交流民家

茅葺き交流館では、ヨシ葺きとススキ葺きのハイブリット工法を採用しています。
雨水の流れる量が多く傷みやすい軒周りには、耐久性のあるヨシを使って葺いてきましたが、そろそろススキに移行するので、カヤカル1で収穫して乾燥させてきた淀川のヨシにも手を付けました。
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カル2、カル3で収穫したススキも、良い具合に乾きつつありますから、随時屋根に葺いていく予定です。

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今日は足場の北、西面に風除けのネットを張って頂きました。冷たい季節風を凌げるようになれば、労働環境は大幅に改善されそうです。
sh@

0124 ヨシ葺き工程

投稿日: カテゴリー: 茅葺き現場日誌@藍那交流民家

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ヨシはススキよりも立てた角度で並べるうえに、葉っぱなど少なく滑りやすいので、ズレ止めの板を立ててから並べ始めます。
長いもの、短いもの、先細りのもの、穂先の大きなもの、屋根の勾配や材料の残りを勘案しながら、上手く納まるように何層かに分けて並べます。

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両隅を参考にしつつ、必要な量の茅を並べたら、足場にする丸太で仮押さえして板を外します。

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両隅に合わせて屋根の角度が出るように叩き揃えます。

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茅押さえの竹を屋根裏に待機する人に手伝ってもらって(針受けという作業です)、下地のレン(垂木)に縫い付けます。

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茅押さえの竹を、足で踏み固めて固定してから、もう一度叩き揃えて仕上げます。

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以上を繰り返して、ここまで葺き上がってきました。
sh@

チョンマゲーズ

投稿日: 1件のコメントカテゴリー: 茅葺き体験会「カヤマル」

カヤカル(3)も無事終わり、「カヤマル06」中、材料調達の屋外体験作業を締めくくった風景がこれ。
ニウと呼ぶ地方もあるそうです。刈り取った茅束をこうして円錐状に立てて、保管兼乾燥させるわけです。束の中に雨などがしみ込まないように、穂先の方をしっかりと結んでいるので、先端がチョンマゲのようにも見えます。これだけたくさんあると、動き出しそうな気配もしますね。茅葺交流館の工事現場の側には、今、この"ニウ"がたくさん立っています。皆さんも、ぜひ見に来て下さい。
高台にある現場から、今日はひときわキレイな夕陽が見えました。ご参加の皆さん、スタッフの皆さん、お疲れ様でした。

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0122 カヤカル3

投稿日: カテゴリー: 茅刈り茅葺き体験会「カヤマル」茅葺き現場日誌@藍那交流民家

カヤマル'06における茅刈りの最後に、あいな里山公園の中でも茅刈りを行いました。
茅刈りによって生まれる草原は、里山の生態系にとっても不可欠の要素です。里山公園に建てられる茅葺き民家が、民家の剥製の展示となってしまわず、文化としての茅葺きの継承、発展の場となるように、公園内にも良い茅場を育てていきましょう。

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皆さん、おつかれさまでした。
いつか、刈りとった後には茅場に火入れができるようになると、尚良いですね。
sh@