2006年09月24日

●060924 敷地の地盤

合併浄化槽の設置工事が始まりました。
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「初代砂木の家」は「砂木の家」が竣工後も残すつもりなので、外便所を設けて早速浄化槽を動かすつもりです。
田舎の暮らしでは家の外にもトイレがあると、何かと便利ですからね。

すでに付き合いの長い土地なので地盤調査などは行っていませんが、実際に地面の中を覗いてみたのは始めてです。
この深さでは岩盤は出ませんでしたが、湧水もほとんどなく安定した土地という印象です。
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美山は地下水位が高くて水が豊富なのは良いのですが、家のまわりに水が滲み出して、ただでさえ湿度の高い土地をますます湿っぽくしてしまっていることが多いのです。
実は集落の墓地のすぐ隣りという敷地です。お墓のある場所は長く災害に遭わず日照などの条件にも恵まれた土地ですから、もともと地盤に関してはあまり心配していません。

●0923 棟の解体(芸州屋根屋の手跡)

いよいよ棟の解体に取りかかりました。
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棟養生の杉皮を止めている「カラミ」を棟の内部から直接針金で縫い止めていたり、杉皮の端を竹串で押さえたり、棟の「段」をススキで造っていたりして、かたちは同じでも美山のやり方とは明らかに異なります。

棟の「段」は美山だとワラで造るのが普通です。
針金が棟の内部へ貫通しているので、その部分では棟の内部まで少し雨水が染み込んでいましたが、「段」がススキで造られているせいか、たいした問題にはなっていないようでした。
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美山のやり方だと杉皮を貫通して縫い止める必要は無いので、棟の中に雨が入る事はありません。
それぞれの技術はどちらかが良くてどちらかが悪いというものではなくて、要はつじつまが合っていることが大切なのだと思います。

とはいうものの、裏表の棟の材料をてっぺんで互いに編み止めたりしていて、美山とは異なる技術で収められた棟はなかなか丈夫そうで参考になります。
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25年前に葺き換えた職人さんは滋賀県から来られた年配の方だったそうですが、葺き方は芸州屋根屋と呼ばれている広島出身の出稼ぎ職人さん達の流れを受けた系統のようです。

それが最も顕著に表れていたのは軒の角の部分の据え方。
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「つくりかや」と呼ばれるパーツをあらかじめ造っておいてから、軒の角に載せて固定します。
丹波では見られないやり方です。
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意匠的に目につく場所でありながらしっかりと固めるのが難しく、傷みやすい軒の角を丈夫に設えるための工夫で、僕は岡山の職人さんと一緒に仕事をさせて頂いた機会に始めて知りました。
地理的に岡山も芸州流の影響を受けているのではないかと思います。