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2007年12月02日

●071123 冬支度

仕事の合間を縫って少しずつ葺き進めていた砂木の家、ようやく窓枠周りの複雑な所も含めて、全ての軒が固まりました。
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さあ、これからペースが上がるというところなのですが、ここでひとまず時間切れとなってしまいました。

来週から神戸で大きな現場が始まるので、雪の季節を迎える美山を後にして、春までこちらはお休みです。
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屋根に養生を念入りに施し、雪が積もって足場が壊れないように茅も全て下ろします。

下ろした茅は、先日刈った茅と合わせて軒周りにぐるりと立てかけておきます。
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刈った茅を乾かすと同時に、壁の無い砂木の家に風が吹き込むのを防ぐためです。いわゆる「雪囲い」ですね。

家の中から見るとこんな感じ。風を防ぐ上に断熱性の高い茅束に囲われて、とても暖かくなります。
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ただ、とても暗くもなりますが。

それでは、春まで無事でありますように。
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コメント

1束1束、きっちりとくくってとめてありますが、これは、手作業ですか?それとも、くくって堅くしばる機械のようなものがあるのですか?

くくるだけでも大変そうだな〜と素朴に思いました。
でも、こうやって並ぶと、きれいですね。そして暖かいのですね。

とまとん さん、コメントありがとうございました。

全て手作業の茅刈りは、仰るとおり実は刈るよりも束ねる方に手間がかかります。
しかし、この束ね方次第で、せっかく良いススキも悪い茅になってしまったり、ちょっと曲がったススキも、良い茅になったりします。
写真の束はヨシですが同じことで、茅刈りは「草刈り」ではなく、「茅をつくる」ことを目的にしなければなりません。

草を刈る時にひと手間かけて、「草の束」ではなく「茅」を作るコツにこそ、茅葺きという文化の本質が含まれているようにも思います。

shiozawaさんの仕事は、
いつも行き届いていますね。
写真からも伝わります。

お家は来年の楽しみに。。。

花がたみ さん、コメントありがとうございます。

この秋は予想外にばたばたしてしまって、予告していた見学会も開催できずに申し訳ありませんでした。

春になったらあらためて仕切り直して行きたいと思いますので、よろしくお願いします。

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