0113 茅材搬入 ーススキー

投稿日: カテゴリー: 茅葺き現場日誌@藍那交流民家

九州の阿蘇山から茅(ススキ)が10tの大型トラックでやってきました。
いずれは里山公園とその周辺の茅刈りで、必要な量の茅をまかなえるようになりたいのですが、とりあえず今回は各地の「茅場」から買い集めて、カヤカルによる成果の不足分を確保しました。

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何しろ阿蘇のほかに、吉備高原、北上川、宇治川から10tトラックが4台も集まってくるのですから。今回は新築ということもあり本当にたくさんの茅が必要になります。そして、茅葺き屋根が想像以上に重いということもわかってもらえるのではないでしょうか。単純計算だと40t。
sh@

0114 下地つくりー小棟ー

投稿日: カテゴリー: 茅葺き現場日誌@藍那交流民家

茅材が屋根裏にはみ出してこないようにレンの上に横竹を括りつけていきます。
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ハフ(煙出)を据えるときには、ヨコダケが足場として機能します。
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ハフの位置がまずいと、棟の納まりがおかしくなったり、茅の葺き納めに苦労したりする事になります。茅葺き屋根の下地には、曲がった丸太も当たり前に使われていて、組み方やハフのサイズも地域によって様々ですから、下地と擦り合せながら
、現場合わせで慎重に位置を決めていきます。

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軒が回って、小棟を据えて、ほっと一息。
sh@

0115 カヤマル1

投稿日: カテゴリー: 茅葺き体験会「カヤマル」茅葺き現場日誌@藍那交流民家

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カヤマル1回目、無事終了いたしました。
茅葺屋としても使い慣れない安全索等を用いた安全管理になりましたが、現場管理の池田建設さん、公園事務所の面々の協力により、つつがなく終えることができました。

参加者の皆さんも、下地くくりや茅こしらえといった地味な工程であったにもかかわらず、積極的に興味を持って取り組んで頂いて、職人としても感心させられることが多くありました。

この後、まだ2回。少しずつ葺き上がっていく工程を、通して取り組んで頂けるように願っています。今後も事故のないように安全第一でいきましょう。
sh@

0120 吹きさらし

投稿日: カテゴリー: 茅葺き現場日誌@藍那交流民家

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交流民家は北西方向に開けた高台の端に建てられています。夕日はきれいですが、吹きさらしの足場の上での作業では、冷たい西風が身にしみます。

寒さもこたえますが、これだけ北西風が強いと台風のときなど少々心配です。伝統的な農村風景に安らぎを覚えるのは、そこに暮らした人々の、長い歴史をかけた試行錯誤の結果として、合理性の追求された空間構成から得られる安心感にもよるのではないでしょうか。

この公園の敷地図を描いた方には、ぜひ季節風の強い冬の日にこの足場に上ってもらい、今後の植栽計画などに活かしてもらいたいものです。
sh@

0122 カヤカル3

投稿日: カテゴリー: 茅刈り茅葺き体験会「カヤマル」茅葺き現場日誌@藍那交流民家

カヤマル'06における茅刈りの最後に、あいな里山公園の中でも茅刈りを行いました。
茅刈りによって生まれる草原は、里山の生態系にとっても不可欠の要素です。里山公園に建てられる茅葺き民家が、民家の剥製の展示となってしまわず、文化としての茅葺きの継承、発展の場となるように、公園内にも良い茅場を育てていきましょう。

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皆さん、おつかれさまでした。
いつか、刈りとった後には茅場に火入れができるようになると、尚良いですね。
sh@