2007年09月01日

●070901 村の祭り

美山の僕の暮らす集落では、毎年9月1日に八朔のお祭りをします。
八朔は旧暦の8月1日ですが、なぜか古い時代から9月にしているそうです。
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この日は朝から集落総出で林道に繁った夏草を刈り取って整備し、夕方を待ってお堂に祀られているお地蔵さんにお経を上げてから皆で持ち寄った料理を頂き、夜には盆踊りです。

盆踊りのやぐらは、「村の若い衆」で協力して準備します。ですからこの日は毎年みんな仕事は休みをとります。
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同じ集落で暮らしていても、普段は皆さん朝早くから車で仕事に出かけられて、帰って来るのも(僕のような仕事のものを除けば)夜遅くになりますから、なかなか顔を合わす機会がありませんので、お祭りや日役のような村の行事はとても大切です。

「茅葺きの里」美山町ですが、茅葺きのままの地蔵堂を持つ集落は、わずか数カ所にまで減ってしまいました。
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ここ数年は、お年寄りの方々が暗くなってからお堂まで上がるのが大変だということで、盆踊りを国道沿いのゲートボール場横広場で行っていましたが、当のお年寄りの間から「やっぱりお堂でないと」という声が上がって、久々に自慢の茅葺きのお堂を前にしての盆踊りとなりました。

ちびっ子たちも、金魚すくいをしたりかき氷を食べたりしたのが、茅葺きのお堂に集まってのものだったかどうかというのは、将来想い出となったときの深みが全然違うと思います。
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街中の団地なんかでも地蔵堂を建てて盆踊りをしたりしていますが、小さな地蔵堂をみんなで集めた茅で葺いて、小さな茅葺きにしてしまったりするのはいかがでしょうか?