« 060314 トタンは茅葺きの缶詰 | メイン | 060318 箱棟/大和棟 »

2006年03月17日

●060317 箱棟

箱棟(はこむね)ってご存知ですか?
棟の部分が箱を被せたように、大工仕事であつらえてある茅葺き屋根です。ふつう瓦が葺いてあって、茅屋根の葺き替えの際にはいちいち解体しません。
井手町.jpg

傷みやすい棟の部分を補強して、一見合理的なようにも思えるのですが、果たしてどうでしょうか。
箱棟2.jpg
茅葺き屋根は、並べた茅を押さえたところを隠すように、次の材料を置くのが基本です。地方によって様々に工夫されている棟収めもまた然り。
ところが箱棟の場合は、最初から隠すふたが用意されているところへ、茅を葺き詰めていかなければなりません。そうすると、最後のひと針分の茅をいかにして押さえるのか?

箱棟5.jpg
この隙間をどう埋めましょうか?茅を詰め込んだだけでは、どんなに固く詰めたところで、やがて屋根全体が乾燥して落ち着いてくるに従って、ゆるんで抜けてしまいます(箱棟によっては、茅を思い切り詰め込んだら壊れてしまうものもあるし)。針金でかきつけたりぎりぎりのところで押さえたら、押さえるところが屋根表面に近すぎて、屋根の中に水が廻る原因になりかねません。

実際にはそうならないように何とかしている訳ですけれど、手間ひまかかるほどには長持ちということも無いし、下手するとかえって頻繁な補修が必要になりかねません。
箱棟1.jpg
本当に苦労しますよ。
sh@

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kayabuki-ya.net/notebook/mt-tb.cgi/62

コメントする