« 0920 めくって、葺いて、 | メイン | 0923 棟の解体(芸州屋根屋の手跡) »

2006年09月22日

●0922 葺き上げ/ゴモクは畑に

北の伝建地区とは離れているのですが、美山の自宅の近所で、茅葺き屋根の金属板による被覆工事が始まっています。
0922P1030906.jpg
家の前の田んぼの法面を、毎年茅場として手入れされて来たお宅だったのですが、合併後に茅葺き保存に関する施策が定まらないなか、また一軒茅葺き替えのローテーションを中断されてしまいました。

現場の方は秋晴れのもとキンモクセイの香りが漂うなか、順調に進んでいます。
0922P1030879.jpg

お天気続きなのですが台風の気配がどうしても拭えない事もあり、少しずつ古屋根をめくっては下地を直し、順番に葺いて行っています。
0922P1030913.jpg

古茅のうち再使用できない分は、畑に積んで堆肥やマルチに利用します。
これからは有機肥料としてより有効に使いこなしていくための方法についても、色々と試して行きたいと思っています。
有機農業に取り組まれている方で良いアイディアをお持ちの方は、お互いに協力できることがないか話し合ってみませんか?
0922P1030887.jpg
かやくずは土に還るまでは乾燥した可燃物です。
「かやぶきの里」見学の際は、くれぐれもくわえ煙草はご遠慮願います。

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kayabuki-ya.net/notebook/mt-tb.cgi/151

コメント

堆肥は勿論、発酵すると壁のつなぎにも最適ですね。
藁は可能性無限大。

間違えた、茅だった。(^^;)
でも効果は似たようなもの

くわしくないのですが、茅は繊維質が多いのでなかなか堆肥化するのに時間がかかりそうですね。一般的には土と草をサンドイッチ状にして積み上げていく方法は土中の微生物の働きによって堆肥化が促進されます。家畜糞があるともっと効果的ですが、どうしても臭いの問題が出てきます。本当に入門書ですがチャーリー・ライリー著「ナチュラルなほんものの土と堆肥」はわかりやすいと思いますよ。

ichide さん、コメントありがとうございます。
 茅のすさも試してみたら面白いかもしれませんね。細かく刻むのが少し大変かもしれませんが、茅なりのやり方とか工夫してみたりして。

ceico さん、アドバイスをありがとうございます。
 仰るように茅は即効性の堆肥にするのは時間がかかりそうですが、バクテリアが安定して繁殖して暮らせるための、土壌の「骨材」のような使い方はどうだろうかと考えています。
 土に関しては本当に素人なので、お薦め頂いた入門書、さっそく探してみます。

コメントする