1004 銀波うねる季節の美山

きたむらではススキの尾花が秋風に揺れています。
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月初めから美山に戻って葺いています。
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僕が神戸で茅運びをしている間は続きの工程ではなく、それまで手をつけていなかった南側の大間の下半分の差し茅をされていたそうです。

わざわざ取っておいてくれるなんて・・・
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と、いうか、角の部分は職人の個性が出るところなので、続きをするのを皆が嫌がったのかも。
と、いうのは、もちろん冗談ですが、それぞれの角は一人の職人が責任を持って葺き上がった方が良いのは確かです。

2 thoughts on “1004 銀波うねる季節の美山

  1. ceico 投稿作成者

    角に職人さんの個性がでるなんておもしろいですね。
    以前のブログで地方によって角の作り方がちがうというのを読んで、へぇっと思いましたが、同じ地域の職人さんでもやはり違うのですね。それは私たちがみても判断できるのでしょうか?
    じっくり見てみたいものです。
    私は仕事柄、職人さんによって石の張り方や積み方の違いはわかり、自分の好みの人にお願いしたり、場所によって依頼する人を変えたりします。
    でも御施主さまは多分わからない(みんなきれいにみえるみたい)ですけど。

  2. shiozawa 投稿作成者

    ceico さん、コメントありがとうございます。
    職人による個人差は、僕らでも地面から見ただけでは判らない場合があります。葺き替えの際にばらしてみるとよく判るのですが。
    角の部分は技術的に難しい場所なので、理想のかたちを出すために職人それぞれが、基本を押さえた上で経験と工夫を重ねています。そのため、あまり他の人が手を出さない方が無難なのですが、仕上げのかたちは職人同士で揃えておかなくてはなりませんから、お施主さんに判るようでも困ります。

    地域による違いは、材料や気候条件に合わせて理想とするかたちそのものが違う場合が多いので、見比べてみれば結構判ると思いますし、その違いがまたおもしろいところだと思います。

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