0301 刈込み/竣工

棟を収めたら仕上げの刈込みに入ります。
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足場の丸太を外しながら、屋根の上から下へと鋏を入れて仕上げて行き、軒まで来たらまず軒の裏を刈り落とします。

それから軒の厚みが揃うように屋根の上側も刈り揃えて、軒の水切りが決まります。
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お寺からの要望で、棟から軒にカラス除けのテグスを張り巡らすことになりました。
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ただ、カラスが本気で屋根に止まろうと思えば、たとえかやぶき音楽堂のようなステンレスワイヤー を張っていても止まるでしょう。

まあ、カラスがどんな動機で「本気になって止まろう」と思うのか、カラスの気持ちが判らないことには、なかなか効果的な対処法を見付けるのは難しそうです。
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どなたかカラスの茅葺きへの興味の持ち方について、観察してみようと思われましたらぜひご連絡下さい。

ともかく屋根の葺き替えは完成です。
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足場の解体は今回は元請けさんの仕事なのですが、足場の上の掃除が終わったところで飛散防止ネットを外させてもらいました。

もともと衣笠山を借景として建てられた清蓮亭でしたが、現在では背後に立命館大学の校舎が建っています。
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校舎を隠すために竹や高木を密に植えてあるので、茶室の周りだけ混み合ってバランスが悪いように思われるのが惜しまれます。

もっとも、山が無くなった訳ではありませんし、庭園は六百年の歴史を誇るそうですから、これからも新しい歴史を重ねて守って行けば、六百年後までにはまた往事の眺めを取り戻していることでしょう。

6 thoughts on “0301 刈込み/竣工

  1. ceico 投稿作成者

    カラスの茅葺きの興味について、観察したいと思います。
    とはいえませんが、カラスたちが何を考えているのかは興味があります。私が農作業をしていると遠くから観察されていて、私がいなくなると私の作業していた後にチェックにきます。(それを私はまた、こっそりチェックしているのですが・・・)

    先日、近隣市のお寺にいったところ、茅葺きの門がありました。まだ、ふき替えてそんなにたっていないと思われるきれいさでした。
    棟収めは今回のように杉と竹でされていました。
    なんだかうれしくなりました。

  2. あや 投稿作成者

    カラスの観察は無理かもしれませんが、茅を切り落とすのはやってみたいな〜〜〜カラスは神様の仕えとも言うし海外でも、そういうらしいですよ。(最近のは悪いヤツのほうが多いケド)なんでカラスに見向きもされない茅葺きは、もう茅葺でないのかも。。

  3. shiozawa 投稿作成者

    ceico さん、あや さん、コメントありがとうございます。

    >ceico さん
    カラスはこちらのことを良く見ていますよね。うっかり隙を見せるとお弁当に手を出したりもしますし。

    そしてこちらとしても、カラスの仕草には気になることが多いです。鎌倉の覚園寺では庭の苔のあちこちに、シノみたいな太いクチバシを突き刺していました。あとでこっそり見に行っても何をしていたのかは判りませんでしたが。

    気にかけて見てみると、まだまだ日本のあちこちに茅葺きは建っていると思います。
    葺き変えたばかりと言うのがうれしいです。今でも現役ですね。

    >あや さん
    葺いている過程ではもさもさした感じだった屋根が、軒を刈り落とすことによってスカッとシャープな印象に変わりますから、軒の刈り落としはやりがいのある作業です。
    でも、肉体的には結構きついんですよ。大きなハサミの全重量を腕で支えて、しかも真っ直ぐ切るためにはぶれたりせずピタっと構えを決めておかなければなりませんから。

    今回は小さな茶室でしたのでそれほどでもありませんでしたが、大きな屋根の軒を連日刈り落としていると、腕や背中はパンパンに張って来てしまいます。

    カラスを見ていると知性を感じさせることも多いし、各地で神聖視されるのも頷けます。
    ただ、それだけに彼らの行動の動機を量るのは難しいです。かしこいというのは余計な「遊び心」もあるということで、「食べるため」「生きるため」だけではなく「ひまだったから」「おもしろそうなので」といった理由としか思えないこともやらかしますから。

  4. とまとん 投稿作成者

    ネットで、カラスと茅葺のことを調べてみましたら・・「カラスに悩まされない茅葺屋根登場!!」というのを見つけたので、屋根屋さんに教えてあげなくちゃ・・と思わずのぞいてみました・・そしたら・・じゃ〜ん!!「茅葺風屋根造形物」!という屋根でした!茅葺風!というわけだったんですね!!な〜んだ・・やっぱりどなたも、カラスに困っておられるのですね

    「からすのぱんやさん」加古さとし作・・を思い出しました!この絵本では、カラスはとってもかわいくて、いろんなパンを作るんですよ!

    グリムでは、「七羽のからす」がありますね。
    「え〜い・・皆カラスになってしまえ〜」と言われて、七人のお兄さんがカラスになってしまうところをみると、ドイツでは、カラスは嫌われものだったのですね!

    でもイギリスでは、マザーグースの「だれが殺したコックロビン」の中で、カラスは牧師さんになるのですよ・・

    それにしても、大きなハサミで同じ姿勢で刈り続けるのは、ほんとうに大変なことですね・・あらためて、すごいな〜と思います

  5. にち 投稿作成者

    ザックザック…
    仕上げの刈り作業ッ
    見てみたいですね☆

    私ゴトですが、上記写真の切り口をみていると…
    小さい頃のアルバムの中、
    前髪から襟足まで…グルリひとまわり
    ヘルメットのように切り揃えられた、
    わががヘアスタイルを思い出しました^^;
    (By バーバー父親)

    腰!お大事に!!

  6. shiozawa 投稿作成者

    とまとん さん、にち さん、コメントありがとうございます。

    >とまとん さん、
    わざわざ調べて頂いてありがとうございました。
    「茅葺風屋根造形物」、僕もネットで見たことがあります! 
    グラスファイバーかなにかで造られたものでしたね。確かにカラスの興味は惹かないかもしれませんが・・・そこまでするなら茅葺きにこだわらなくてもよいのでは?と、思わなくもありませんでした。

    やっぱりカラスは世界のあちこちでも、人の身近にあって興味深い仕草を見せているからこそ、色々な物語に取り上げられるのでしょうね。

    >にち さん、
    仕上げの鋏を入れた時の、お施主さんのリアクションが楽しみです。励みになります。
    たまには反応のあまり無い方もおられますが・・・シャイなのでしょう w

    子供の頃のにち さんはパパカットのおかっぱで可愛かったのでしょうね。って、前髪から襟足まで? ヘルメットってフルフェイスですか?
    どんな髪型か想像するのは難しいですが・・・ さすが!

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