071017 茅葺き屋根の解体

砂木の家のご近所で、茅葺き屋根の解体があったのでお手伝いに行きました。
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「茅葺き民家の解体」ではなく、茅屋根を下ろして2階を継ぎ足す工事です。

籠状の構造の茅葺き屋根は、重機で無理に壊そうとしても力を分散するので、思ったようには壊れず散らかったり、危険なこともあります。
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人の手で解体した方が結局手間が少なく、丁寧に取り外す事で、分別して再利用できる部材も多くなります。

葺くのとは逆の手順で、上から下に、棟の解体から始めて、最後に軒を取り外します。
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丸太のレン(垂木)を放射状に配した「寄せ棟」の構造に、破風(煙出し)の部分を継ぎ足した、美山で一般的な入母屋の造り方が、よくわかるかと思います。

外観は同じような入母屋の茅葺き屋根でも、丹後の旧永島家の下地は、垂木を平行に並べた「切り妻」の構造に、破風の下側となる軒部分を妻側に継ぎ足した造りでした。
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2日がかりで茅と竹を全て取り外しました。

小屋組の構造は、合掌材と棟束を併用して棟木を支え、そこに2本1組に組んだレンを架けて行く、比較的新しい構造です。
レンにはナラなどの雑木と杉が少し混じっていますが、このあたりで戦前の建物によく見られる、アカマツが主体でもあり、少なくとも屋根部分は近代のもののように思えます。雑木のレンは古い建物からの再利用、杉のレンは茅屋根葺き替えの際に補修されたものではないかと思います。
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棟木の立っている立派な部材ナカオキは、やはり梁の上に並べた天井板の上に置いてあるだけで、下方の柱組とは繋がっていません。