1227 里山公園の植栽

茅葺屋で屋根葺きを任せて頂いて、「カヤマル'06」として多くの方々に、材料の茅刈りから屋根の仕上げまで関わって頂いた「藍那かやぶき交流民家」。
丸2年経って良い感じに馴染んできました。
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早く来園者やカヤマルに参加して下さった皆さんに使って頂いて、末永く愛して頂けるように開園が待ち遠しいです。

ストローベイルハウスの現場からあいな亭の現場に向かう園路沿いには、造成前の雑木林から移植された木々の周りの除草作業で、ススキだけが選択して刈り残されています。
「里山公園には自然と協調する里山の暮らしのシンボルである茅葺き民家が不可欠で、里山公園であれば茅葺き民家の屋根には園内で刈り取られたススキが使われるべき」と、言い続けて活動して来たことも少しは汲んで頂けているのかな、と、勝手に喜んでみたりしています。
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こうして成長期にススキを刈り残して、冬に尾花を落としてから茅として刈り取ることを続ければ、やがて一面のススキ野原となることも期待できます。
そうなれば年に一度の茅刈りだけで、美しい原っぱの景観を維持できるようになりますから、公園の管理費用の節減にも繋がるはずです。

藍那に来てから大人数のシフトを組んだり、現場を移ったりと慌ただしく過ごして来ましたが、今年はこれでひとまず仕事納めとなりました。
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年が明ければ茅葺き体験会や、茅刈りも平行して始まりますます忙しくなりそうですが、しっかり充電して乗り切りたいと思います。

2 thoughts on “1227 里山公園の植栽

  1. とまとん 投稿作成者

    すすきの話・・すばらしいです。知識が知恵となって活かされるというのは、こういうことなのですね。

    わたし個人的には、「ストローベールハウス」よりも、日本語の方が好きだな〜

  2. shiozawa 投稿作成者

    とまとん さん、コメントありがとうございます。

    手入れの行き届いた農村の風景の中では、原っぱを草刈りのタイミングと回数で、ススキ野原、チガヤ草原、野芝とに育て分けています。
    公園や市街地の緑地も機械的に管理するのではなく、伝統的な草のリズムに合わせた接し方をした方が、管理費用も抑えられると思うのです。
    もちろん、その結果得られる緑地は、より自然豊かな「本物」の緑地にもなりますし。

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