0813 棟上げ/壁小舞

棟が上がりました。
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小さい家なのに、棟飾りが7つも載ってしまいました。屋根の勾配が急過ぎて、棟が長くなってしまったからです。
(大工さんの)棟上げの時慌ただしかったとはいえ・・・まあ、屋根屋でも新築に携わる機会は貴重だし、お施主さんの家ではなく自宅で失敗を経験できて良かったと思います。

棟飾りのウマノリはトタンを被せて必要なくなったお宅から安く譲って頂いたり、形が悪くお施主さんのところでは使えないものなど、寄せ集めを切ったり削ったりして形を揃えて使っています。
半端物だけれども、安全のためにも栗材にはこだわります。

かつてはその重さで棟を押さえていたウマノリですが、現在では針金で屋根裏の下地丸太に綴じて締め上げています。
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水を吸うワラ縄で屋根を貫通して綴じては雨が漏ってしまいます。雨の伝わり難い針金が登場したことで、意匠は同じでも機能としては、ただ置いてあるだけから挟んで固定するかたちに劇的な進化が隠されています。

棟が上がり雨漏りの心配が完全に無くなったので、内装の工事も本格的に始まりました。
左官屋さんが来られて壁の下地小舞をかいて行かれました。
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本当は小舞かきも我々でやりたかったのですが、結局時間を作ることが出来ませんでした。ただし、小舞にした割竹は、昨年自分たちで伐り出して割って用意していたものです。
すかすかの小舞とはいえ壁が出来ると、柱だけだったときより屋内に風が流れるようになりました。ちょっと不思議な気もしますが、適切な入り口と出口を用意してやった方が、吹きさらしよりも空気が動くということでしょう。